「HARUSORA Coffee デンカラム ナチュラル」でコーヒーを淹れたよ

 コーヒーに関する動画投稿を始めてしばらくして、Twitter から思いもよらないご連絡を頂いた。

コーヒー豆を注文ごとに焙煎、販売しているものです。
興味がありましたらご連絡ください。

 フィッシング詐欺などを疑ったのだが、メッセージの送り主のアカウントとツイート内容をみる限り、特に怪しいアカウントには見えなかった。コーヒー豆の購入については、近くに専門店もなく、ネットからが購入が主となっている。それでも amazon のような総合的に取り扱っている販売元経由でしか手に入れていなかったため、他の経路による豆の購入、とくに個人で行っているような店舗からの購入ということに興味もあった。見知らぬアカウントという点で抵抗も多少はあったが、勇気を出して返信してみた。

 何度かやり取りをさせていただき、取り扱っている豆の一覧を見させていただいて、時期的なおすすめなども聞かせてもらい以下の3種をいずれもミディアムロースト(中浅煎り)で購入。

  • スウィートべりー

  • ピンクブルボン

  • デンカラムナチュラ

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 他の豆の購入などと重なった影響もあり、購入から少し日はあいてしまったが、冷蔵庫で保管していたこれらの豆からまずはデンカラムナチュラルを取り出し淹れてみる。ミディアムローストということもあってか、豆の色は薄い茶色となっている。豆を挽くときに少し驚いたのは、ハンドミルのハンドルが重く感じたこと。他の豆と比べて硬いのか、ハンドミルがときおりなにかに引っかかって止まるような感触から、突然ガチンと金属同士がぶつかるような音を立ててハンドルの重みがなくなる、といったことを繰り返していた。ハンドミルの消耗が心配になった。後で知ったことだが、浅煎りの豆は深煎の豆に比べ、焙煎時に蒸発する水分が残っている影響で硬いということを知った。水分が抜けるときにできる隙間によって、深煎のほうが比較的脆いのだとか。「生焼け」というケースもあるらしいのですが、それは今回はないでしょう。さすがにこれを疑うのはコーヒー豆を売っていただいた販売店に失礼でしょうし。

 粉にしたときのフレーバーは、なんとなくバナナのような風味というのをイメージしました。ナッツのような風味に近いとも思うのですが、何故か自分の中ではバナナがしっくりきたんですよね。他のコーヒー豆ではあまり感じたことのない香りだったので、面白い香りだと感じました。そして初めて飲んだデンカラムナチュラルは、とても酸味が強く、コーヒーと思って受け取った自身の舌は少し驚いたような感触になっていました。梅干しをイメージしたかのような唾液の分泌が起こり、コーヒーでこんなに唾液が出るものなのかと驚きと面白さが半々といった感情が湧いていました。コーヒーをよく飲む人に提供して、この酸味で驚くリアクションを見てみたいなと考えたりしたものです。

 そのあとこの酸味をいい塩梅にしつつ美味しく淹れるにはどうしたものかなと考えつつ、できる範囲でいろいろ淹れ方を変えて数回ハンドドリップを繰り返します。金属のドリッパーで試すと、さらに酸味が強くなり、コーヒーというより梅昆布茶に近いのではないかと思いましたね。比較的短時間でドリップされることも影響しているのでしょう。また、ハンドミルで粉にしたときの粒度なんですが、いつもと設定を変えていない状態ではあるものの、いつもに比べて荒く挽かれているように見えました。もしかしたらコーヒー豆が硬いことで、細かくしづらい状況が生まれているのかもしれません。そのため、普段のハンドミルの設定をさらに細かい粉となるように調整。いろいろ試す中で、自分にとって良さそうだと感じたときのレシピが以下になります。

  • odajun が思う「HARUSORA Coffee デンカラムナチュラル」を美味しく淹れるレシピ

    • 豆の量:20g

    • 豆の引き方:気持ち極めて細か目

    • お湯の温度:90度程度

    • 抽出器具: Kalita の陶器製のもので、1~2人用のもの、おいしい珈琲屋のコーヒーフィルター

    • ドリップするとき

      • 蒸らし

        • お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて1分程度、お湯の量は60g

        • ゆっくりとお湯を入れる

      • 2回目

        • お湯の量は60g(計120g)で30秒(計1分30秒)ほどで入れる

        • ゆっくりとお湯を入れる

      • 3回目

        • お湯の量は160g(計180g)で1分(計2分30秒)ほどで入れる

        • 2回めよりも早くお湯を入れる

        • お湯を入れ終わったら軽くドリッパーを揺すって、ドリッパー内のコーヒーの粉とお湯を混ぜる

      • 40秒(計3分10秒)ほど抽出を待つ

        • ドリッパーにお湯が残った状態でドリッパーを外す

 ドリップのしかたについて他の方の動画などを参考に、最初はゆっくりと淹れるようにしてみました。もともと酸味は強いので、それ以外の成分も引き出せたらなという考えからこのような淹れ方になっています。時間をかけずにさっとお湯を入れるような場合、コーヒーの成分の抽出度合いが低めになるようで、スッキリとした味わいになる反面、コーヒー豆の特徴が少し薄まる可能性があるらしいのです。最初にゆっくりと淹れることに伴い、全体の抽出時間も3分を超えるような形になっています。個人的にいい塩梅の調整ができ、王道のコーヒーとは違った、変わり種としての楽しみができる豆だなと感じています。とても良い風味、そして美味しいコーヒー豆です。

 酸味に対してどのように調整するかといった考え方は初めてだったので、いろいろと勉強になったなと感じたコーヒー豆でした。他の2種もミディアムローストなので、どのような風味、酸味が味わえるのか楽しみです。Twitter でお声掛けくださったお店の方には、感謝しかないですね。いずれ動画でも紹介したいと思います。ちょっといろいろ立て込んで、動画編集に時間をあてられていないですが、まずはブログとして情報を残しておき、ここに残した情報を元に動画化していく予定です。

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