「【2022春M3 I-10b】ピアノコンピ『黒白遊戯Ⅵ』(デモ)」の動画をつくったよ

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 よく雪山に一緒に行く友人と、雪山に行く道中の新幹線で近況について話したりしていた。その中で友人から、音楽方面の活動を聞くことがあり、いろいろな人の協力をかりて、曲を作る、曲を出すといったことが、徐々にではあるが形になっていると話してくれた。友人とは10年近くのつき合いで、当初から音楽方面の活動について聞いているが、聞くたびに活動範囲が大きく、内容も個人の活動にとどまらず多くの人を巻き込んだものになっており、成長を感じ取れるのがすごいなと感じている。同じ趣味を継続して数十年かけて徐々に熟成させるということは純粋に憧れを抱いてしまう。

 友人が音楽方面の話をするのに対して、自分は動画編集をほそぼそと個人で楽しんでいるというのを話した。このときに「もし何か協力できることがあればいうてくれれば」といったような発言を自分からしたような気がする。この発言の経緯というか、考えていたこととしては、ずっと応援していると言ってはいるものの、特に行動をしたことがないなという後ろめたさがあったからだと思う。この発言は友人の興味をひいたようで、販売するコンピ(コンピレーション)のデモ動画を依頼してもいいか、と尋ねられた。どういった動画をイメージしているのか聞いてみると、過去に公開している動画を教えてくれて、内容としてはパッケージの1枚絵を背景に、販売するコンピに収録されている曲のデモを流すという、動画としては比較的シンプルなものだった。これであればさほど編集技術の高くない自分でも協力できそうだと思い、動画作成を承諾した。

 後日、デモ用の曲のデータや曲順が書かれたスプレッドシートなど、動画作成に必要なものを受け取り、編集を開始。とはいっても、背景画像をおいて曲を並べるだけで動画の大枠はできあがるので、いつもの動画編集であるような、どの動画をどのへんにおいて、全体の流れはどうするか、といった構成を考える必要がないのは楽だった。少し手間取ったことといえば、デモ用の曲の一部が、直接 Aviutl で読み込むことができないといったトラブルに見舞われたこと。メディアプレーヤーで再生することはできたので、OBSでメディアプレーヤーで再生したものを録音し、別の音声ファイルを生成することで対応した。なぜ Aviutl で読み込めないのかはわかっていない。曲を作成した環境が他と違ってたりするのかもしれないね。

 動画の大枠ができたら、今度は曲名や作曲者といった曲の情報のテキスト打ち込み。まず1曲めのテキストを用意して、どのように表示させるかというのを考えた。フェードイン・フェードアウトのみでは味気ないなと思いつつ、メインは曲なのであまり派手すぎない範囲でなにかできないかなといろいろ表示方法を調査。枠と一緒に表示されるようなテキストとそのアニメーションをみて、そういえばこういった表現をこれまでしたことはなかったなと気づき、自分にとっての実験も含めて取り入れることにした。具体的には「領域枠」とよばれるスクリプトを用いたもの。先人の知恵というか、すでにいろんなスクリプトがあるのだから助かる。テキストのアニメーションと色合いについて決まれば、曲の数だけ量産して配置。デモ動画としてはこれだけでも良さそう。ただ、曲がメインという動画であれば、音声波形を用いても良さそうだと思い、こちらも派手すぎない範囲でできることがないかと試行錯誤。画像が全体的に青系統のみだったので、色相環を用いる形で、ワンポイントのような音声波形のアニメーションを追加した。3種の音声波形を組み合わせて作られたものを右隅にそえて、全体を見ながら微調整、テキストの内容に間違いがないかを確認したところで動画ファイルを出力。いつもつくっているような合成音声の動画作成時間に比べると、だいぶ短い時間で作れたと思う。調査したりといった時間もあったが、これはこれで楽しかった。

 依頼主の友人に見てもらい、特にダメ出しもなくそのまま公開。いつもとは違った人たちが自分の作った動画を再生しているということに不思議な感覚がする。公開場所が自分のYoutubeチャンネルなので「変な人が作ってんな」と思われていないか心配だ。

 普段とは異なる動画を作ることで、新しく調べたり、新しく知った情報がいくつかある。これらはきっと今後の動画作成に活かすことができるだろう。このような機会をくれた友人には本当に感謝しか無い。ありがとう。これからもなにか自分にできそうなことがあれば、迷惑をかけない範囲で協力していきたいと思う。また、自分の趣味が他の人の役に立つことがあるのだと、改めて実感できたのもよかった。これまでなにかと、趣味を断念する機会は多くあり、一度休止期間もあったりしたが、再開して細々と続けていたことで、新しくできたつながりなどもある。優先順位はどうしても低くなりがちではあるものの、それでも続けていることでこういった機会が巡ってくるのかもしれない。これからも趣味については、できるだけ続けていきたいなと思うばかり。