志賀高原横手山渋峠スキー場で滑ったよ

 熊の湯ホテルで宿泊して翌日。この日は熊の湯スキー場に隣接するスキー場、横手山渋峠スキー場で滑ります。

 朝6時頃に一度目を覚ますものの、筋肉の痛みや前日の打撲の痛みが残り、すぐに起き上がることができません。30分ほどベッドの中でもがき全身の痛みに慣れる始めてきたので、朝風呂に向かいました。夜中は部屋が暑かったのか、やたらと汗をかいており、放置すると風邪をひきそうだったんですよね。そして昨日かなり冷えた浴場はこの日も朝の冷え込みの分だけ寒かったです。内湯が極端に熱いので慣れるまでつらかったですが、寒いよりはマシと耐えて湯船に浸かっていました。お風呂だけが何店なんですよねこの宿は。

 そして朝食はバイキング。この後動くということを考えて程々に。できるだけ多くの品目を取ろうとしてしまうんですよね。りんごが美味しかった。

 

 食事も済ませ、着替えて荷物をまとめてチェックアウトしたらスキー場へ。熊の湯ホテルの荷物置き場兼更衣室をこの日も使わせていただけたのはありがたかったです。熊の湯ホテルから横手山渋峠スキー場のリフトまでは、歩いて15分ほどでしょうか。ボードを担いでの移動なので結構疲れましたね。天気は曇りで日光がないため、昨日よりは厚着をしていたのですが、逆にこのせいでスキー場までの移動で汗だくになってました。服装の調整難しい。

 えっちらおっちらと雪道を進んで、リフト乗り場手前のリフト券売り場まで到着。この日は昼過ぎに解散予定なので、4時間のリフト券を購入しました。そしてここからはひたすらリフトに乗ります。2300mを超える頂上を目指すリフトは急な傾斜をぐんぐん登り、リフトから見える景色には、厚手の上着のような雪を纏った樹氷が並びます。そして後ろには悠然と広がる景色が見えればというところでしたが、低い位置からすでにガスっており、遠くはおろか、10m先も視界が怪しいといった状況でした。前日の天気とはうってかわって、この日の滑走は視界の悪さに苦しめられました。

 頂上にあるレストランには「満点ビューテラス」という景色を楽しめるスポットもあるのですが、ご覧の有様です。ホワイトボードの前に立っているようにすら見えます。

 

 横手山渋峠スキー場は、頂上を挟んで更に奥にもコースが続いており、ここのゲレンデで滑ったことがある友人から、この先の渋峠側のコースを回るのが良いとの勧めに従い、この日最初の滑走を開始します。1本目を録画しようとしたんですが GoProが寒さでバッテリーがないという警告が録画直後にでましたね。まともに取れた録画が全体でも少なかったのがこの日は切なかったです。渋峠エリアのゲミュートコース、ウェーバーコースをしばらく回りました。

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 リフトを降りてボードと足を固定し身体を起こすという一連の流れの中で、前日にぶつけた右胸下あたりが痛み、同時に体力も奪っていきます。徐々に渋峠エリアの人も増えてきたということもあり、昼食のために「日本一高い場所にあるパン屋」で有名な「横手山頂ヒュッテ」に向かいました。ゲレンデにいた人の密度に対して、店の中にいる人の密度は数倍違ったと思います。混んでる。運良くテーブル席が空いたので、すぐに昼食に臨めましたが、タイミングが悪いと席があくまでずっと待つ羽目になっていたかもしれません。友人含め全員が話題のきのこスープを注文。自分はパンがセットのものにしました。あつあつホカホカのパンとクリームシチュー。ボリュームが多いわけではないのに、満足感が非常にありました。パンにつけて食べるクリームシチューが疲れた身体に効果テキメンで絶品です。セットで付いてきたパンをおかわりしたくなる。

 

 撤退予定時刻から逆算して、あと乗れるリフトの回数も限られてきた。渋峠エリアは人も増えてきたので、横手山エリアを戻りつつ滑ることに。そしてこの横手山エリアの頂上から下るコースなんですが、まず細い。そして崖。前日の滑落のトラウマを呼び起こし、怖すぎる。さらに視界が悪いため足元がはっきり見えず、不意に凸凹した足場にのりあげ転倒ということも繰り返しました。このときお尻を強打し、痛みとともにお尻パッドのついたタイツを履いていてよかったと感動してました。完全に怖気づいてしまって、ノロノロと降りていくのが精一杯。林道怖い。

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 横手山渋峠スキー場をあとにし、疲弊した身体をボードとともに引きずりながら熊の湯ホテルに戻ります。着替えて荷物をまとめて、荷物の宅配手続きをして、身軽になった状態で友人の車に。さすがにボードを担いで帰る気力はこの時点でありませんでした。途中スリップしたりするトラブルは有りつつも、湯田中駅近くの楓の湯という駅前温泉で一休み。スノボーのあとの温泉は最高ですね。荷物を減らすためにバスタオルを持ってきておらず、レンタルもなかったので購入する羽目になりましたがまぁ致し方無し。記念品代わりに持って帰りましょう。そして友人と別れて電車に飛び乗り、一人帰路につきました。

 突発的な計画ではありましたが、今シーズン初の雪山旅はなかなか興味深い内容になったと感じています。1日目は天候に恵まれコンディションもよく、眺めも最高という中、滑落と雪中登山を経験し、2日目は逆に天候に恵まれず視界が悪い状態で、前日の打撲と戦いながら過酷な滑走になったという印象でした。2日目はお昼が美味しかったという思い出が強すぎて滑走の思い出がかき消されそうなんですよね。横手山渋峠スキー場のほうは、天気も含めて少し悔いの残る内容だったので、機会を見つけて今後リベンジしたいですね。打撲の状態は帰ってから数日様子見していますが、ひどくなることはないので湿布を貼りながら様子見を続けるつもりです。予定している雪山に影響が出ないことを祈るばかり。