映画「事故物件」を観たよ
ネタバレ注意でお願いします。
流し見でみれる映画はないかなとおもい Prive Video を漁っていて、目についたのが「事故物件」というホラー映画。しっかり見ると恐怖がけっこう後を引くかなぁと思い、流し見なら大丈夫かなという気持ちで再生させてた。流し見のつもりだったんですが終盤わりと注意を持っていかれましたね。内容に惹きつけられるというのではなく、内容に疑問符しか浮かばず、理解に苦しむ方で目が離せなかった。
これは映画を観た後に調べて知った情報だが、この映画は「事故物件すみます芸人」の松原タニシという人の実体験をもとにしたもので、亀梨和也演じる主人公も芸人で、映画を通して4軒の事故物件に住み、怪現象を体感するというもの。観始めた当初は、1件の事故物件での出来事で1本の映画になっているのかと思っていたので意外だった。というか1軒目のできごとについてそれほど深掘りしないところに驚いて、2軒目となったところで、こういう感じなのねと話の流れについて軽く理解したようなつもりでいた。「世にも奇妙な物語」みたいな感じで、短編集というイメージ。
短編集のような進み方だが、一連の話のつながりはあるので、徐々に怖さとか盛り上がりがあると思ってました。観たいような観たくないようなといった、あのドキドキ感を期待していたんですけどね。最後の建物のところで急激に失速しましたね。怨霊に主人公が群がられるというシーンがあるのですが、あまりにもしょぼすぎて「これは主人公が見ている夢に違いない」と思いしばらくどうなるのか眺めていました。しかし待てども待てども主人公が起きるといったシーンは出て来ない。あろうことか窮地を友人が助けるといったシーンまで出てきてしまい「えっ、これ夢やないんか?嘘やろ?」と、ドッキリでも仕掛けられた出演者のような気持ちになっていました。しかもそれがどうやら山場だったらしく、広げた風呂敷をものすごい勢いで閉じていくようなながれでした。
最後まで見た感想ですが、ギャグでしたね。ホラー映画というタイトル詐欺もいいところ。観終わった後、いつもの自室がなんだか怖いとかそういったあと引く恐怖もまったくない。期待をある意味超えていきましたが、ベクトルが明後日の方向でした。誰かに話してみたくなる、あるいは他の人の反応を聞いてみたくなる作品とは思いますし、記憶にも残る。でもまぁ、流し見でみるにはちょうどよいかもしれません。これが上映された時期は、週末動員数ランキングで何度か1位をとり、興収10億を超えていたりするのだから不思議なものです。亀梨ファンの力なのかもしれません。
怖くないホラー映画を紹介して欲しいと言われたら、今なら迷わず「事故物件」を紹介できますね。今後怖くないホラー映画をみることがあるかはわかりませんが。