12/19 コーヒーレシピ日記「日本酒でコーヒーカクテル(GLITCH COFFEE & ROASTERS)」

 日本酒を友人からいただきまして、ハンドドリップコーヒーと合わせてコーヒーカクテルができないかなと調べていました。数多くあるコーヒーカクテルで用いられるコーヒー豆はだいたい、深煎りのコクのある苦味が特徴的なものがほとんどだとおもいますが、これらの豆をクリアな味わいのものが多い日本酒と合わせると、正反対の特徴が互いの良さを潰し合うような、うまく調和しない風味になるものと予想されます。そのため、日本酒と合わせる豆としては、スッキリとした風味や香味が特徴的な、浅煎り寄りの豆があっているものと思います。

 そして浅煎りの豆として選んだのは「GLITCH COFFEE & ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)」「Colombia Risaralda La Riviera 」という豆です。ゲイシャ種の豆で、挽く前からすでに甘い香りが広がっています。こちらのお店は浅煎りの豆を専門として取り扱っているお店で、東京、大阪、名古屋に1店舗ずつ展開しています。カフェとしてお店でコーヒーを飲むこともできますが、ブレンドやお菓子といった、喫茶店でよくあるメニューはなく、単一の豆から淹れるコーヒーのみを提供しているという、こだわりの一杯を追求し続けているお店です。

 いただいた日本酒は「無量山」という純米吟醸酒になります。非常にクリアでのみやすい日本酒で、冷酒としていただくのが美味しい飲み方と思います。淹れたてのハンドドリップコーヒーでは熱すぎて日本酒の良さが消えてしまうおそれがあるため、淹れたコーヒーを一度冷やし、アイスコーヒーにした状態でこの日本酒と合わせます。

12/1 にGLITCH COFFEE&ROASTERSを淹れたときのレシピ

  • 豆の挽き方:中挽き

  • お湯の温度:85度

  • 抽出器具: HARIOの陶器の円錐形のドリッパー

  • 蒸らし

    • お湯を入れ始めるときから秒数を数え始めて30秒、お湯の量は70g

    • スプーンで数回撹拌させる

  • 2回目

    • 中心から小さい円を描くように1分(計1分30秒)ほどかけて140g(計210g)のお湯を入れる

    • 5秒待つ(計1分35秒)

  • 3回目

    • 中心から小さい円を描くように10秒(計1分45秒)ほどかけて50g(計260g)のお湯を入れる

    • お湯が全て落ちきるまで待つ(計2分)

 今回のレシピは、コーヒー豆を購入したときに一緒についてきたレシピを参考にしています。ドリップ時間は2分半と書かれていたんですが、かなり短い時間でドリップできてしまいました。色合いも少し薄めで、まるで見た目は紅茶のようです。スプーンで掬って少し風味を確認してみると、香味の広がりと甘みを感じる風味はさすがゲイシャ種と感じるものでした。苦味はほぼなく、酸味も程よいものです。少し薄いかもしれないと感じましたね。お店で頂いたものと全く同じとはさすがにいきませんでした。いつもならこれで完成ですが、今回は冷酒と合わせるため、できたコーヒーを容器に移し、ラップをして冷蔵庫で冷やします。6時間ほど冷やしたあと、以下の内容で混ぜていきます。

  • コーヒーカクテルのレシピ

    • コーヒー:260ml

    • 日本酒:30ml

    • 砂糖:3グラム

冷えたコーヒーに砂糖が溶けるのかという不安がありますが、これぐらいの量なら大丈夫でしょう。コーヒーに対して日本酒の量が少ないように見えますが、実際飲んでみて風味を確認すると、これぐらいでも結構日本酒の風味は感じられるものでした。お酒に強い人であれば、アルコール分がもっと欲しいと感じるかもしれません。

 実際に飲んでみての感想ですが、コーヒーのフルーティーで甘みのある風味のあとに、日本酒のクリアな味わいが徐々に広がり、非常に味わい豊かなものになりましたね。コーヒーと日本酒のそれぞれの良さを残すことができたんじゃないでしょうか。ただ少し気になったのは、コーヒーの水っぽさですね。アイスコーヒーにするとき、だいたい粉の量を多めにして淹れることがセオリーなのですが、浅煎りの豆でアイスコーヒーを作ったことがなかったので、GLITCH COFFEE さんのレシピ通りの量にして試していました。結果として薄めという感じになったので、浅煎りの豆であっても量は増やすべきという学びになりました。それでも、コーヒーと日本酒の風味が徐々に舌に現れてくる味わいはとても美味しかったです。

 初めて日本酒をつかったコーヒーカクテルを作ってみましたが、初めてにしてはいいものができたのではないでしょうか。浅煎りの豆だけではなく、日本酒もいろいろと美味しそうなものはあるので、今後も時々このようなコーヒーカクテルを作っていきたいと思います。

 

 

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